日能研オンザロード2017
日能研の入試分析会であるオンザロード2017に先日参加してきました。
5部構成になっていたテーマごとの感想と、もらった冊子の感想ををお伝えします。
1.総括
総括の説明としては、サピの入試分析会とほぼ同じでした。2019年以降の小学校卒業生数の増加、千葉私立の人気上昇、女子の共学志向の強まりなど。
ただ、裾野が広い日能研なので、サピでは話が出なかった中堅校の動向も説明してくれました。
また、R4偏差値の最新版も紹介していました。R4偏差値とは合格率80パーセントの偏差値です。口頭のみだったので聞き間違いがあるかもしれませんが、今まで→最新 で紹介します。
- 開成 72→72
- 麻布 68→68
- 武蔵 64→66
- 駒東 66→66
- 栄光 67→65(聞き間違い?)
- 聖光 68→69
- 慶普 63→63
- 渋幕 68→69
基本サピックスの偏差値より高めに出ていますが、麻布、武蔵、駒東の並びなど微妙に違いますね。
2.キーノート・スピーチ
広い舞台の端っこの方でスポットライトを浴びる日能研の先生から、スティーブ・ジョブズっぽくスライドを用いて講演がありました。
予測困難な今後の時代には私学があっているとか、お子さんを成長させるために大切な親のスタンスなど説明なさっていました。
話ぶりからして、演劇部出身の先生だったのかな??
3.合格者インタビュー
中学受験で合格した日能研の生徒に対するインタビュービデオが流されました。合格直後に撮っていたものらしく、どの子も嬉しそうでした。
1月から2月にかけて大きく伸びたと言う子が多かった印象です。やはり直前期は大事ですよね。
4.パネルディスカッション
各科目プラス進行役の5人の先生たちによるパネルディスカッションがありました。
私にとっては、今回の主になる項目でした。
試験で求められる能力と、それに関連する実際の試験問題をスライドに出しながら説明してくれたので、わかりやすかったです。
重要な言葉はスライドでも出してくれていたので、印象に残ったものをご紹介します。
国語
- 異なると向き合う
- 他者を理解する
- 手を動かして読む
算数
- 学んだことを自分のものにしているか
- 型ではなく本質を
- 「ふり返り」と「解き直し」を区別する
理科
- 書き込む、書き出す、書きかえる
社会
- 多角的にとらえる
- 関連づける
各言葉の詳細は、参加して聞いてください。。。
5.中学受験ドキュメンタリー映像
6年生の夏期講習あたりから合格発表までをまとめたドキュメンタリー映像が最後に流れました。
合格発表のシーンで、心から嬉しそうにしている子供達を見るとウルッときました。
2年後に我が家もああなりたいものです。でも、ビデオには映りたくありませんが。。。
その後、閉会でした。全体的にショーとしての印象が強く、内容に比べて時間が無駄に長い気がしました。
好みにもよりますが、私はサピックスの先生たちのやや早口の説明の方が合っているなと思いました。
また、入試分析資料ももらいました。
面白い資料として、難関校合格者の新5年時、新6年時、6年終了時の偏差値推移が、合格者最高値、平均値、最低値別に載っていました。
合格者最低値を見れば、新5年の時に偏差値○○だった子でもその後成績が伸びて、△△中学校に受かっているんだ!ということがわかります。
例えば麻布だと、新5年時は偏差値51の子が最終的に合格しており、5年生スタート時に偏差値50程度でも栄冠にたどり着く場合もあるのだ!と書かれています。
一方筑駒は、新5年時に偏差値60の子が合格者最低偏差値であり、5年スタート時に偏差値60前後なら積極的にチャレンジしよう!とコメントがあります。
こういうデータがあると夢が持てますよね。
早稲田実業女子は、新5年時の合格者最低偏差値は61で、もともと高い成績を持つ生徒による志望校という側面が強い。との記載もあり、やはり女子の共学人気は高いと再認識しました。
この、首都圏入試分析ブックは、かなり面白いので、今回の大収穫でした。
この冊子は進学レーダーという中学受験の月刊誌を作っているところが編集していました。
一度進学レーダーを買ってみようと思います。